家を建ててからが生活の始まり
ワクワクする家づくり

　八田建設株式会社は、一般住宅の新築とリフォームを中心に手掛けている地元工務店です。屋上庭園付きや平屋など、様々なバリエーションがあり、すべて自由設計。お客様には、まずはじめに「どんな家が欲しいか」ではなく、「どんな風に暮らしていきたいか」ということを問いかけます。家は建てて完結するのではなく、建ててからが生活の始まり。だからエンドレスで完成はしない。そう考えると、どんな生活が待っているかという夢が膨らんできます。

　話を聞いてみると、車、バイク、料理だったり、子どもが生まれてから好きなことを全然やれてないという人がすごくいっぱいいます。そんな趣味をあきらめずに楽しもうと、それを盛り込んだ家を無理のない金額で建てましょうというスタイルでやっています。

　家づくりのスタートで一番大事なのが、「どんな風に暮らしていきたいか」というところからヒアリングすることです。一般的なヒアリングの仕方だと、「お子さんは何人で何歳ですか」「男の子ですか女の子ですか」「そうすると何部屋必要ですね」と、家族構成からの家づくりになります。そうすると、エントランスサイドのクローゼットは必要ですか、お風呂は１階でいいですか、キッチンは対面がいいですか、規格プランの中のどれを選びますかというような聞き方になっていきます。でも、それではつまらない。
　車が好き、バイクが好き、お酒が好き、だったら「お酒を飲みながら愛車を眺めたいよね」と問いかけることで、お客様から「ソファに座ってぼんやり車を眺めながらテレビを見たい」という気持ちを引き出す。そうするとおのずと、「リビングのそばにガレージがあって、ガレージに大きい窓があったら車が見えるよね」とイメージが膨らみ、一つのプランにだんだん近づいていきます。「あそこに頼まなければ良かった」と後悔してほしくないので、お互いの信頼関係を築くために直接会う時間をたくさんとり、図面は９回、10回と修正を重ねていきます。

－ 趣味でつながる。情報発信でネットワークづくり

　僕自身、人生の中で趣味をすごく大事にしています。学生の頃から古いフォルクスワーゲンに乗っていて、「いつかこれが似合う家を建てたいな」と思って土地を買い、ビルドインガレージのある家を自分でデザインして建てました。お客様に自宅を見てもらったり、SNSでも自分の趣味など、プライベートをバンバン発信しています。そうすると、SNSにいいね！をしてくれたり、行きあった時に趣味の話で盛り上がったりと、人とのネットワークが広がります。お客様とのコミュニケーションの場を大事にしたいので、毎月欠かさず情報紙を出し、定期的にイベントを開き、OBのお客様も呼んで、自宅の庭でピザを焼いたりホットドッグを出したりとパーティをしています。
　お客様の「家でこれがしたいんだ」「これから始まるんだ」というワクワクを応援したいから、自分たちからどんどん情報を出しています。自分たちを選んでくれた人には精一杯返したいし、一緒にいいモノをつくりたいと思います。

　新築やリフォームのお客様には、ハンモックをプレゼントしています。室内や外にぶらさげて、子どもたちに住まいの空間を楽しんでほしいと思っているからです。ちょっとお金を使いたくない日曜日でも、庭で遊べるような家づくり。外でバーベキューしたり、ハンモックでお昼寝をしたり、お父さんがガレージで車をいじりたくなる―僕らはそういう家づくりをしたいと思っています。